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アパシー・シンドローム

笠原嘉著

(岩波現代文庫, 学術 ; 95)

岩波書店, 2002.12

タイトル別名

アパシーシンドローム

タイトル読み

アパシー・シンドローム

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注記

『アパシー・シンドローム : 高学歴社会の青年心理』 (岩波書店, 1984.9刊) の文庫化

解説 / 斎藤環 [著]: p351-361

内容説明・目次

内容説明

一九七〇年前後、「退却」「逃避」と表現できる無気力な現象が大学生に現れはじめた。著者は、従来の精神病理学では解きがたい現象を考察しながら、自立への不安をもつ当時の青年像を浮かび上がらせた。豊かさと高学歴がもたらす新しい症候を論じた本書は、その後の「ひきこもり」論に多くの示唆をあたえた先駆的著作である。

目次

  • 第1部  青年の自立と個性化をめぐって
  • アイデンティティと現代
  • 現代病としての境界例
  • 大学生と対人恐怖症
  • 人みしり—正視(視線)恐怖症の臨床
  • 大学生の精神衛生のために
  • キャンパスの精神病とノイローゼ
  • 青年の自殺
  • 現代の神経症—とくに神経症性アパシー(仮称)について
  • 退却神経症withdrawal neurosisという新カテゴリーの提唱
  • アパシー・シンドロームapathy syndromeをめぐって
  • アパシーの病前性格
  • 境界例の概念をめぐって—スプリットという防御機制についての一考案
  • 無気力からの復路のために

「BOOKデータベース」 より

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