近代日本の父性論とジェンダー・ポリティクス
著者
書誌事項
近代日本の父性論とジェンダー・ポリティクス
作品社, 2004.2
- タイトル別名
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近代日本の父性論とジェンダーポリティクス
- タイトル読み
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キンダイ ニホン ノ フセイロン ト ジェンダー・ポリティクス
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注記
本書は博士論文「一條忠衛の父性論の研究」(お茶の水女子大学, 2001年)を土台に、加筆したもの
「六合雑誌」における一條忠衛の著述活動: p320-343
「婦人公論」における一條忠衛の著述活動: p344-345
「廓清」における一條忠衛の著述活動: p346-359
一條忠衛が著した単行本: p360
父親のあり方について論じている与謝野晶子の評論: p361-364
引用・参考文献一覧: p365-381
内容説明・目次
内容説明
家父長としての父親像か、妻の対等なパートナーとしての父親像か。職業人・国民としての社会的達成か、家族からしか得られない精神的充足か。近代家族の形成によって生じた“父親のジレンマ”を、新たに掘り起こした「良夫賢父」論や性差を否定する一条忠衛の父性論などによって浮き彫りにする。そして産業化/国民国家化において展開される、男性と権力との結びつき方をめぐるダイナミックなヘゲモニー闘争を、男性/女性のエージェンシーの対立と共謀として読み解く。
目次
- 第1部 「父性・父親」は、どのように研究されてきたのか(父性・父親についての心理学的・社会学的研究;父性・父親についての歴史的研究 ほか)
- 第2部 国家のための“男の子育て”—「良夫賢父」論(「良夫賢父」論の執筆者略歴と論旨;「良夫賢父」論の論点)
- 第3部 父をして物質上の奴隷たらしむるなかれ—一条忠衛の父性論(一条忠衛の著述活動;一条忠衛の父性論の形成過程 ほか)
- 近代日本の父性論とジェンダー・ポリティクス—本書の意義と限界
- 資料篇
「BOOKデータベース」 より