君主の統治について : 謹んでキプロス王に捧げる
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君主の統治について : 謹んでキプロス王に捧げる
慶應義塾大学出版会, 2005.9
- タイトル別名
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De regno ad regem Cypri
君主の統治について : 謹んでキプロス王に捧げる
- タイトル読み
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クンシュ ノ トウチ ニ ツイテ : ツツシンデ キプロスオウ ニ ササゲル
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内容説明・目次
内容説明
大著『神学大全』で知られる盛期スコラ学の代表的神学者トマス・アクィナスの政治思想論文“De Regno Ad Regem Cypri”の全訳。あるべき君主像、統治の形態などを、伝統的な「君主の鑑」の文芸ジャンルの体裁に則って論じる。
目次
- 第1巻(生活を共にする人びとは誰か王によって慎重に統治されるのが必要であること。;生活を共にする人びとにとっては、一人の人間によって統治されるほうが、複数の人間によって統治されるよりも、いっそう有益であること。;一人の支配が正しいがゆえに、最善であるように、その反対は最悪であること、それは多くの理由および論拠によって証明される。;ローマ人の間で支配権はいかに変遷したか、またかれらの間ではむしろ多数者支配の国家がしばしば発達したということ。 ほか)
- 第2巻(王は名声を博すべくいかにして都市もしくは陣営を建設すべきか。そしてそのために気候温暖な土地を選ぶべきこと、およびそのことから統治上、どのような便益が生じ、その反対にどのような不利益が生じるか。;王や君主は都市あるいは陣営を建設すべくいかにして空気が健康に良い地方を選ぶべきか。そしていかなる点において、またいかなる徴候においてこのような空気が感知されるかを明らかにする;君主によって建設されるべき右のような都市はどのようにして食糧の豊富を確保すべきであるか。豊富な食糧なしには都市は完全なものとはなりえないがゆえに。そしてその豊富を確保する二つの方法を区別する。第一のほうをとくに推奨する。;都市や陣営を建設する場合、王が選ぶべき地方は風光明媚な場所であるべきこと。ただし市民にはこれを適度に用いられるようにすべきこと。というのも風光明媚な景観は往々にして惰弱の原因であり、国を滅ぼすことになるからである。 ほか)
「BOOKデータベース」 より