書誌事項

王道楽土の戦争

吉田司著

(NHKブックス, 1045-1046)

日本放送出版協会, 2005.11

  • 戦前・戦中篇
  • 戦後60年篇

タイトル読み

オウドウ ラクド ノ センソウ

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注記

引用参考文献: 戦前・戦中篇: p281-285. 戦後60年篇: p311-315

内容説明・目次

巻冊次

戦前・戦中篇 ISBN 9784140910450

内容説明

圧倒的な敵に取り囲まれて「逃げ場なく全滅、玉砕する」という恐怖伝説が、島国日本列島の精神的DNAを形成している。その反動としての暴力性や侵略性が、近代日本ではアジアに向かっていった。我らの父祖のワンダーランド「満州国」、そして八紘一宇の「大東亜共栄圏」。その隠された不安と夢と欲望を支えた、アマテラス帝国神話の虚妄、“神道原理主義”がもたらした災厄の巨大さを辿る。さらに、「偽満州」建国→アジア侵略→日米戦争に突き進んだ「奥羽越列藩同盟」の末裔たち、東北から輩出した政治家・軍人たちの怨念の系譜と情念を辿り、石原莞爾“法華原理主義”の内実を暴く。

目次

  • 1章 夢の中へ
  • 2章 島に散る華
  • 3章 アラモ系の人びと
  • 4章 ヒルコ系の人びと
  • 5章 島に咲く華(蒙古の嵐、再び;日本一の大天狗)
  • 6章 魂立国(狐の里・靖国の都;石原莞爾の「世界最終戦争論」)
巻冊次

戦後60年篇 ISBN 9784140910467

内容説明

原爆投下でアマテラスの神話帝国は崩壊した。だが、戦争を支えた経済体制は生き残った。「満州」経営と「戦時統制経済」のノウハウとシステムは生き延び、焼け跡日本で本格稼動を始め、戦後復興→高度経済成長、金ぴかバブル大国を作り上げる。経済戦争の兵士となり、山川草木に宿る神々を殺し、空虚となった戦後の我ら日本人。一億総中流の私的欲望と市民主義を支えた“民道楽土”バブル帝国の崩壊後、また再びの被害強迫病理による不安と孤立、その反動としての軍国化・管理下に向かいつつある日本に、「もうひとつの自由と希望の物語」は可能か。

目次

  • 1章 ピカドン・プレゼント
  • 2章 鉄道立国—満州からのプレゼント
  • 3章 王様の家来たちの物語
  • 4章 列島改造—八百万の神々“征伐”戦争
  • 5章 バブルの中の「三つの王国」
  • 6章 万物は流転する

「BOOKデータベース」 より

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