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パースの宇宙論

伊藤邦武著

岩波書店, 2006.9

タイトル別名

パースの宇宙論

タイトル読み

パース ノ ウチュウロン

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内容説明・目次

内容説明

パースの知られざる宇宙生成論の哲学を、未完の著作と断章から再生させる。現代宇宙論のモデルに近い進化論的な多宇宙のヴィジョン誕生の秘密—パース宇宙論の独創性を育んだ土壌を、エマソンやジェイムズ父子らによるアメリカ・ルネッサンスの思想圏に探り、数学的形而上学として生成した、その「早すぎた」ヴィジョンの核心部に、純粋数学への憧れと詩的・神話的想像力の冒険という二つの局面から迫る。もっとも美しい算術のシステムと表裏の関係にあるパースの宇宙像—それは機械論的世界観をはるかに超え、ビッグバン宇宙論や量子コンピュータを使うアルゴリズムにすら親近するものであった。同時代の水準を抜いて先駆けた詩的・数学的知性の夢を追体験する。

目次

  • プロローグ ヴィジョンとしての多宇宙論
  • 第1章 エマソンとスフィンクス—「喜ばしい知識」の伝道師
  • 第2章 一、二、三—宇宙の元素
  • 第3章 連続性とアガペー—宇宙進化の論理
  • 第4章 誕生の時—宇宙創成の謎
  • エピローグ 素晴らしい円環

「BOOKデータベース」 より

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