諸文明の内なる衝突
著者
書誌事項
諸文明の内なる衝突
岩波書店, 2006.11
- タイトル別名
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Zivilisierung wider Willen : der Konflikt der Kulturen mit sich selbst
- タイトル読み
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ショブンメイ ノ ウチナル ショウトツ
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注記
原著 (Suhrkamp Verlag, 1998) の翻訳
参考文献: 巻末p5-8
内容説明・目次
内容説明
冷戦後の国際秩序を、文明の本質的相違にもとづく文明間の対立構造として捉えて、近年世界的に大きな議論を呼ぶS・ハンチントンの「文明の衝突」論を、現実の多様性を無視したミスリーディングな議論として真っ向から批判。それぞれの文化が内部に抱える大きな政治的・思想的な矛盾、社会的・経済的な要因こそが現代世界における社会的衝突の根底にあることを、具体的な事例を挙げ、さまざまな指標を提示しつつ論証。ハンチントンに代わる、現代世界の体系的学問的かつ現実的な見取り図を提示する。ヨーロッパにおける平和研究の第一人者による、鋭く深い洞察に富む現代政治論。
目次
- 第1部 多元性と政治化—諸文明にたいするチャレンジ(現代世界における間文明的哲学;振り返ってみることは役立つか—現代中国にたいする古代中国哲学の重要性;宗教改革的な革新のチャンスはあるのか—イスラームと多元主義の挑戦;“出家すること”対公共的秩序—仏教への問い;霊性の多元性から近代的な多元性へ—岐路に立つヒンドゥー教;中間考察)
- 第2部 諸文明の衝突?(文明の衝突という固定観念;文化的抗争の現実;アジア的価値とそれ以外の価値;中間考察)
- 第3部 諸文明についてのコミュニケーション(文明間の対話を新たに方向づけるために)
「BOOKデータベース」 より