兵士になった女性たち : 近世ヨーロッパにおける異性装の伝統

書誌事項

兵士になった女性たち : 近世ヨーロッパにおける異性装の伝統

ルドルフ・M・デッカー, ロッテ・C・ファン・ドゥ・ポル [著] ; 大木昌訳

法政大学出版局, 2007.4

タイトル別名

The tradition of female transvestism in early modern Europe

兵士になった女性たち : 近世ヨーロッパにおける異性装の伝統

タイトル読み

ヘイシ ニ ナッタ ジョセイ タチ : キンセイ ヨーロッパ ニオケル イセイソウ ノ デントウ

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注記

原著 (London : Macmillan, 1989) の訳

序論: P.バーク

内容説明・目次

内容説明

17〜18世紀のヨーロッパでは、女性が髪を切り、男装して陸海軍に入隊したり男性の職に就くなどの現象がみられた。なかには、みずからの性を“男”と偽って女性に求愛し、結婚を繰り返した女性もいた。当時、女性が男装することはひとつの伝統として生きていたが、その背景には、愛国心、貧困、家庭環境などにまつわるさまざまな動機が存在し、またジェンダーやセクシュアリティにかかわる多くの問題をみてとることができる。本書は、主に近世オランダ共和国の裁判記録・自叙伝・文学作品といった文字資料に加えて、版画、古くから歌い継がれてきた流行り歌や民謡などを発掘し、“男性として生きた女性たち”の心性と歴史をいきいきと描きだす。

目次

  • 1 序論
  • 2 男性として生きた女性たち(一時的な異性装の伝統的な形態;男性として生きた女性たち—記録 ほか)
  • 3 動機と伝統(ロマンティックな動機;愛国的動機 ほか)
  • 4 セクシュアリティ(セクシュアリティの歴史;生物学的両性具有 ほか)
  • 5 非難と称賛(法律と聖書;司法当局 ほか)
  • 6 若干の結論

「BOOKデータベース」 より

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