動物と人間の世界認識 : イリュージョンなしに世界は見えない
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動物と人間の世界認識 : イリュージョンなしに世界は見えない
(ちくま学芸文庫, [ヒ11-1])
筑摩書房, 2007.9
- タイトル読み
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ドウブツ ト ニンゲン ノ セカイ ニンシキ : イリュージョン ナシ ニ セカイ ワ ミエナイ
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内容説明・目次
内容説明
ある日、大きな画用紙に簡単な猫の絵を描いて飼い猫に見せた。するとすぐに絵に寄ってクンクンと匂いを嗅ぎだした。二次元の絵に本物と同じ反応を示す猫の不思議な認識。しかしそれは決して不思議なことではなく、動物が知覚している世界がその動物にとっての現実である。本書では、それら生物の世界観を紹介しつつ人間の認識論にも踏み込む。「全生物の上に君臨する客観的環境など存在しない。我々は認識できたものを積み上げて、それぞれに世界を構築しているだけだ」。著者はその認識を「イリュージョン」と名づけた。動物行動学の権威が著した、目からウロコが落ちる一冊。
目次
- イリュージョンとは何か
- ネコたちの認識する世界
- ユクスキュルの環世界
- 木の葉と光
- 音と動きがつくる世界
- 人間の古典におけるイリュージョン
- 状況によるイリュージョンのちがい
- 科学に裏づけられたイリュージョン
- 知覚の枠と世界
- 人間の概念的イリュージョン
- 輪廻の「思想」
- イリュージョンなしに世界は認識できない
- われわれは何をしているのか
「BOOKデータベース」 より