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戦間期日本の社会集団とネットワーク : デモクラシーと中間団体

猪木武徳編著

NTT出版, 2008.3

タイトル読み

センカンキ ニホン ノ シャカイ シュウダン ト ネットワーク : デモクラシー ト チュウカン ダンタイ

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注記

人間文化研究機構・国際日本文化研究センターにおいて2003年4月から2006年3月までに行われた共同研究「戦間期日本の社会集団の相互関係とネットワークについて : 政・官・軍・メディア・経済界・教育事業家などを中心に」の主要成果を1巻にまとめたもの

参考文献: 章末

収録内容

  • 昭和天皇・元老・宮中勢力の情報・ネットワークと政治 / 伊藤之雄著
  • 戦間期日本の政・軍関係 : 大正デモクラシーと軍事 / 吉沢英成著
  • 帝国在郷軍人会と政治 / 戸部良一著
  • 大正期における政治結社 : 黒龍会の活動と人脈 / サーラ・スヴェン著
  • キャッスル事件をめぐる「怪情報」ネットワーク / 佐藤卓己著
  • 新聞界における社会集団としての早稲田 / 河崎吉紀著
  • 民族知の制度化 : 日本民族学会の成立と変容 / 福間良明著
  • 戦間期日本における知識人集団 : 黎明会を中心に / 武藤秀太郎著
  • 戦間期の法思想と「団体」の理論構成 / 松田宏一郎著
  • 戦間期における「財界」の形成 / 望月和彦著
  • 戦間期日本の銀行間ネットワークと金融システム / 岡崎哲二, 澤田充著
  • 「声価」概念と工業組合・輸出商 : 「声価」からみた戦間期の中間組織と中小企業政策 / 四方田雅史著
  • 小作争議から無産農民学校設立運動へ : 木崎村争議をめぐる社会集団の動きについて / 猪木武徳著
  • 電気業界関連団体の国民向け啓蒙活動 : 日本電気協会と家庭電気普及会 / 伊東章子著
  • 母子衛生政策における中間組織の役割 : 愛育会の事業を中心に / 斎藤修著

内容説明・目次

内容説明

リベラル・デモクラシーも市場経済も、自由と平等に最高の価値をおく社会秩序形成の装置である。こうした装置の機能を考える場合、一般には、国家と個人、市場と消費者といった、マクロとミクロの主体を対比させる図式を想定する。しかし現実には、国家と個人の間に存在する「中間団体」が、社会的秩序の形成・維持、破壊に重要な役割を演ずることがある。本書は時代を1910年代から30年代の「戦間期」に限定し、日本の政治集団、経済団体、メディア、生活運動などの社会集団が、戦間期日本のリベラル・デモクラシーと市場経済に与えたプラス・マイナスの影響を探る。

目次

  • 第1部(昭和天皇・元老・宮中勢力の情報・ネットワークと政治;戦間期日本の政・軍関係—大正デモクラシーと軍事;帝国在郷軍人会と政治;大正期における政治結社—黒龍会の活動と人脈)
  • 第2部(キャッスル事件をめぐる「怪情報」ネットワーク;新聞界における社会集団としての早稲田;民族知の制度化—日本民族学会の成立と変容;戦間期日本における知識人集団—黎明会を中心に;戦間期の法思想と「団体」の理論構成)
  • 第3部(戦間期における「財界」の形成;戦間期日本の銀行間ネットワークと金融システム;「声価」概念と工業組合・輸出商—「声価」からみた戦間期の中間組織と中小企業政策;小作争議から無産農民学校設立運動へ—木崎村争議をめぐる社会集団の動きについて)

「BOOKデータベース」 より

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