複数の日本語 : 方言からはじめる言語学
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複数の日本語 : 方言からはじめる言語学
(講談社選書メチエ, 427)
講談社, 2008.11
- タイトル読み
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フクスウ ノ ニホンゴ : ホウゲン カラ ハジメル ゲンゴガク
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注記
参考文献: p201-205
内容説明・目次
内容説明
ひとくに「日本語」と言うが、それはいったいどこの言葉なのだろうか?本書では、北は青森県から南は沖縄県、さらにブラジルの日系人社会まで、各地で使われているさまざまな言葉を観察することによって、日本語の多様性を発見する旅へと誘う。その道のりでは、均一で単一な「標準語」だけが日本語なのでは決してないことが発見され、さらには、各地の方言が世界の言語と共通する普遍的なあり方をしていることさえあることが明らかになるだろう。言語学の最前線で研究が進展している言語類型論の手法を用いて、世界各国の言語と方言・標準語を自在に横断する、刺激的な日本語論。
目次
- 1 「あっこに花子ちゃんがいてる」—存在をいかに言い表すか
- 2 「桜の花が散りよる/散っとる」—標準語は世界標準じゃない!
- 3 「落ちよった!」—目撃者の文法・エヴィデンシャリティー
- 4 「生ちゅとーてーさやー」—テンスが伝えるのは時間だけじゃない
- 5 「花子、美人でら」—美しいのは今日だけ?現象と本質の違い
- 6 「おかあさん、干してある」—「シテアル」にひそむ地域差
- 7 「花子、元気ない」は「花子は元気だ」—ふらふらする形容詞と形容動詞
- 8 「全部食べれれんかった」—可能をいかに言い表すか
- 9 「ねえ花子、明日学校来る」—質問が尻上がりイントネーションとは限らない
- 10 「みんなでシュラスカリア、アジューダしよる」—言語接触と日本語
「BOOKデータベース」 より