書誌事項

新物理の散歩道

ロゲルギスト著

(ちくま学芸文庫, [ロ-6-1]- [ロ-6-5])

筑摩書房, 2009.5-2010.1

  • 第1集
  • 第2集
  • 第3集
  • 第4集
  • 第5集

タイトル別名

物理の散歩道 : 新

タイトル読み

シン ブツリ ノ サンポミチ

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注記

本シリーズは1974年11月(第1集), 1975年9月(第2集), 1978年5月(第3集), 1978年11月(第4集)、1983年2月(第5集)中央公論社より刊行された

巻号はブックジャケットによる

内容説明・目次

巻冊次

第1集 ISBN 9784480092311

内容説明

専攻が異なる物理学者7人が、日常の出来事のふしぎをさまざまな角度から議論し、あるいは実験で確かめていく。ときに予想外の結論は「科学少年たち」を夢中にさせた。ディスカッションの楽しさと物理的思考法のみごとさが伝わる定評のエッセイ。

目次

  • ロゲルギストの月例会
  • 量の感覚的表現
  • ミルクの糸
  • 影法師のコブ
  • ミリメートルの世界
  • 道順の教え方
  • 被服機構学序説
  • 魚にまなぶ
  • 自然は対称性を好む?
  • シグナルと雑音
  • りこうな乗客
  • 骨と皮
  • 入院また楽しからずや
  • 紙風船の謎を解く
  • ねじれた結晶を推理する
巻冊次

第2集 ISBN 9784480092328

内容説明

塗ったペンキが垂れ下がってできる不規則な模様、カップから立ち昇る湯気が液面上に描く亀甲模様、雪の結晶が成長するときの樹枝状の模様。つながりのなさそうなこれら現象にじつは共通するものがある。不安定な状態が安定な状態に落ち着こうとする変化の過程で過渡的に現われる模様なのだ。ありふれた現象ながら、意外にも古典的手法では説明がつかないという。古典理論の破れ目から見えてくるものとは何か?ほかに、ゴルフのバック・スピンはグリーンの表面状態に無関係という話、昆虫の羽ばたきの最適解からわかる、うちわの大きさ・材質の最適解など、話題は多彩。

目次

  • メガネを合わせる
  • 車と足
  • レールのいらない軌道車
  • 生物の設計
  • 横っ飛び式思考法
  • 感じと理屈
  • 「であろう」の背景
  • ゴルフのバック・スピン効果
  • 入学試験とジャガイモ
  • 素人私有財産論
  • 昆虫のはばたき
  • アユと泳ぐ
  • 一本の針金の謎
  • こまの不思議
  • アブクの物理学
  • 流れ模様
  • 焼畑方式の図書館
  • 保存図書館の構想
巻冊次

第3集 ISBN 9784480092335

内容説明

熱したアイロンを布地に当てれば、熱さは裏側に伝わる。もし服地に霧を吹けば温度はより下がり、肩など丸みのある箇所も裏から手で直接支えられるのでは?ロゲルギスト少年のその推論は大きくはずれた。あやうく参事になりかねない出来事を通し、高熱水蒸気の威力をまさに肌で学習した「しみ抜きとアイロンかけ」。ほかに、魚が銀色に輝く仕組み、コマが首振りから起ちあがり直立する過程の力学、サーフィンの話題から消波・発電のアイデアなどなど。実験をまじえながら常識的な予想を小気味よく履していく。楽しみながら議論が深まっていく科学エッセイ。

目次

  • 眼の中にただようゴミ
  • 大根おろし
  • 松を伐る
  • しみ抜きとアイロンかけ
  • 水面に立つ奇妙な波
  • 波のりの力学
  • 魚はなぜ銀色か
  • モーターはなぜまわる
  • 結晶の形はどうしてきまるか
  • 二重生活
  • コマはなぜ起き上がる
巻冊次

第4集 ISBN 9784480092342

内容説明

浦島太郎が龍宮で過ごした日々はじつは数百年だったというが、熊のひと冬の眠りも彼らには一晩かもしれない。そのような時間の感覚の話題に始まって、人それぞれに異なる色彩の感覚に普遍的なものさしはあるのかを考える「測定談義」。その議論は実験や物理学のセンスへの思いがけないほどの深みにまで思考を誘う!ほかに、模型飛行機の動力用ゴムにできるコブはゴムの相変化で潜熱現象に似ている、上りは階段・下りは坂道が体力的に楽だなど、予想外の指摘と考察が楽しい。刺激的な発見に立ち止まり、思わずイメージがふくらみ始めたら、物理の散歩道はもっとずっと楽しくなる。

目次

  • ミカンの網袋はどうしてつくられたか
  • ゴムひもエンジンの瘤
  • 階段考
  • 線と点
  • スキー・ジャンプの力学
  • 文科と理科
  • ○×テスト—その弊害と背景
  • 日本語は変わりつつある
  • 発想能力の裏にひそむもの
  • 覆水盆に返らず
  • 測定談義
  • 裏を見て表を知る
  • 列を乱すのは誰か?
  • 原因と結果
巻冊次

第5集 ISBN 9784480092359

内容説明

片寄ったものの見方を「色眼鏡で見る」という。カメラや望遠鏡は当然、形や色の歪みを極力避ける。しかしヘルムホルツがバイオリンの弦の振動のようすを可視化した光学器械は、振幅方向のみ、つまり歪みを強調する振動顕微鏡だった。ときに色眼鏡をかけ物を処理するのも大人の力量という含蓄のエッセイ「心眼を肉眼に」。ほかに、どう考えても不思議なエッシャーのだまし絵の謎とき。蚊取線香にクリップを留めるとそこで火が止まる。そのクリップの大きさは?などなど。初級者には多様な話題のおもしろさが、上級者には噛むほどに伝わってくる味わい深さが魅力の科学エッセイ。

目次

  • 巻きひげの形の秘密
  • 消しゴムの機構
  • 魚梯
  • 立ち消えする渦巻き線香
  • だまし絵の謎とき
  • 量産の仕組み
  • 自動化がなぜ必要か
  • 昼間見る月はなぜ白い
  • 物理の樹のはなし
  • 刃物の切れ味
  • 続・結晶の形はどうしてきまるか
  • 心眼を肉眼に
  • 風呂桶の渦巻き
  • 煤の上にのこした記録
  • 逆さコップの蓋

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA89980048
  • ISBN
    • 9784480092311
    • 9784480092328
    • 9784480092335
    • 9784480092342
    • 9784480092359
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
  • 大きさ
    15cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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