ファウストとホムンクルス : ゲーテと近代の悪魔的速度
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書誌事項
ファウストとホムンクルス : ゲーテと近代の悪魔的速度
慶應義塾大学出版会, 2009.9
- タイトル別名
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Alles veloziferisch oder Goethes Entdeckung der Langsamkeit
- タイトル読み
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ファウスト ト ホムンクルス : ゲーテ ト キンダイ ノ アクマテキ ソクド
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注記
原著 (Insel, 2004) の翻訳
内容説明・目次
内容説明
ゲーテ、不朽の名作『ファウスト』。その第2部に登場する人造人間ホムンクルスは、フラスコの中の人工生命体という「不完全」な形でこの世に産み落とされた。「完全」な人間になることを願って彷徨うホムンクルスの姿に、ゲーテは一体、どのような意味を込めたのか。近代自然科学の発展にともない、神や神学支配からの解放が徐々に進んでいくなかで、ゲーテは自然科学の発展を評価し、自らも貢献したが、一方で、彼は自然の悪用に対して強い危惧を抱いてもいた。本書では、ゲーテ畢生の大作『ファウスト』等、後期3作品を解読し、近代の「悪魔的速度」や、人間の理性に潜む野蛮さ、暴力性に鋭い眼差しを向けたゲーテの思想の真髄をあきらかにする。
目次
- 序章 もしくはベルリン嫌いのゲーテ
- 第1章 「すべては悪魔的速度で」ファウストと加速化の時代
- 第2章 ホムンクルス あるいはスピードダウンする時間
- 第3章 オッティーリエ「悪魔的速度」の拒否
- 第4章 時間の停戦 ゲーテは預言者だったのか?
- マックス・ベックマン画『ホムンクルス』—ゲーテの超人類
「BOOKデータベース」 より