ニーチェ以後 : 思想史の呪縛を越えて
著者
書誌事項
ニーチェ以後 : 思想史の呪縛を越えて
岩波書店, 2011.3
- タイトル読み
-
ニーチェ イゴ : シソウシ ノ ジュバク オ コエテ
大学図書館所蔵 件 / 全144件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
思想史という名の、思考の昆虫標本を破壊する。つねに同時代と闘った、生きた思想の繊細な戦略を掘り起こすために—近代と反近代、理性と非理性、西洋と非西洋、普遍と個物…これらの二項図式を発想の土台とすることで、見えなくなるものとは何か。固定した思考の水路や、完成された思想という神話を廃し、今日を生きるための、アクチュアルな批判精神をよび起こそうとする。ニーチェの破壊的理性とベンヤミンの美的思考とを結ぶ線上に、普遍主義という名が引き起こしがちな疑惑や、相対主義という名の自己愛に陥らない、普遍的理性の可能性を探り出す。
目次
- ニヒリズムとナルシシズム—「ニヒリズム克服」についての京都学派の妄想
- 1 理性と差異(ヨーロッパへの懐疑とニーチェ;哲学と非ヨーロッパ世界;歴史と歴史哲学—ヨーロッパ近代のトポスの崩解)
- 2 思想史の呪縛を越えて(プラトン変貌—ニーチェ、ハイデガー、ガーダマー;破壊的理性の美学—素描の試み;ハーバーマスとデリダのヨーロッパ—講演テクスト)
「BOOKデータベース」 より