フェミニズムとヒロインの変遷 : ブロンテ, ハーディ, ドラブルを中心に

書誌事項

フェミニズムとヒロインの変遷 : ブロンテ, ハーディ, ドラブルを中心に

風間末起子著

世界思想社, 2011.8

タイトル別名

First wave feminism and changing women in the novels of Brontë, Hardy and Drabble

フェミニズムとヒロインの変遷 : ブロンテハーディドラブルを中心に

タイトル読み

フェミニズム ト ヒロイン ノ ヘンセン : ブロンテ ハーディ ドラブル オ チュウシン ニ

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注記

博士論文 (同志社女子大学, 2010年) を土台としたもの

Bibliography: p279-294

内容説明・目次

内容説明

19世紀の第一波フェミニズムを起点に、女性たちの挑戦が3名の作家の作品から解き明かされる。ブロンテとハーディ、そして20世紀後期のマーガレット・ドラブルをも巻き込みながら、ヒロインの変貌が100年の流れの中で開示される。ドラブルは19世紀の伝統にこだわりながら、やがてその伝統から離脱する試みを行った。彼女が創作したヒロインとは?20世紀初頭のモダニズムと急進派フェミニズムに重要な役割を果たした雑誌『フリーウーマン』の考察をも盛り込んだ斬新な論考である。

目次

  • 序論
  • 第1章 第一波フェミニズムとリベラリズム(総論としての主流フェミニストの性道徳観—彼女たちのジレンマ;リベラリズムとリベラル・フェミニズム)
  • 第2章 リベラル・フェミニズムを受け継ぐヒロイン、それを越えるヒロイン(1880年代から1890年代における「結婚」についての議論;『ジェイン・エア』(1847)の曖昧性;『ひきうす』(1965)における個の再構築—ポストモダン・フェミニズムという代案)
  • 第3章 セクシュアリティとヴィクトリアン・ヒロイン(中産階級の女性のセクシュアリティ—そのイデオロギーと現実;『ヴィレット』(1853)における自分自身の部屋;“passion”(情熱)と“Passion”(受難)—『テス』(1891)を通して)
  • 第4章 「新しい女」と「新しい道徳」(ハーディの「新しい女」—『ジュード』(1895)のスー;19世紀小説の「読み直し」としての『滝』(1969);「新しい道徳」の模索—急進的ジャーナル『フリーウーマン』(Nov.1911−Oct.1912))
  • 第5章 「エンパワーメント」とヒロイン(『シャーリー』(1849)における女性、自然、絆;『帰郷』(1878)のユーステイシアの創造;都会の中の女性—『中間地帯』(1980)の試み)
  • 結論

「BOOKデータベース」 より

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