フランス文学講義 : 言葉とイメージをめぐる12章

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フランス文学講義 : 言葉とイメージをめぐる12章

塚本昌則著

(中公新書, 2148)

中央公論新社, 2012.1

Title Transcription

フランス ブンガク コウギ : コトバ ト イメージ オ メグル 12ショウ

Available at  / 280 libraries

Note

参考文献: p231-240

Description and Table of Contents

Description

近代小説は19世紀以来、「(かけがえのない)個人」に焦点を当てて発達してきた。物語の主人公が、神や王から、ありふれた個人に替わる時、イメージこそが物語の書き手と読み手をつなぐために必須のものとなったのだ。本書は、文学とイメージのかかわりを意識的に追求してきたフランス近代文学を素材に、私たちが物語を通して「見ている」ものは何か、そして書かれているものは何かを考えるものである。

Table of Contents

  • 第1部 知られざる英雄—ロマン主義と眼差しの詩学(時間の中にいる人間—ジャン=ジャック・ルソー『告白録』;自由と憂鬱—バンジャマン・コンスタン『アドルフ』;不透明な“私”—スタンダール『パルムの僧院』;社会の中に生きる人間—バルザック「金色の眼の娘」;夢と覚醒—ネルヴァル「シルヴィ」)
  • 第2部 日常生活の発見—リアリズム以降の文学における憂愁の詩学(“行為”から“印象”へ—フロベール『感情教育』;現代生活の詩人—ボードレール『パリの憂愁』;日常の中の神話—ゾラ『ナナ』;人口楽園—ユイスマンス『さかしま;存在の耐えがたい奇妙さ—ヴァレリー「テスト氏との一夜」』)
  • 第3部 見えるものと見えないもの—二十世紀文学における写真の詩学序説(「刺すもの」としての時間—ロラン・バルト『明るい部屋』;写真の時間—プルースト『失われた時を求めて』)

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  • 中公新書

    中央公論社 1962-

    Available at 1 libraries

Details

  • NCID
    BB08009473
  • ISBN
    • 9784121021489
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    ix, 240p
  • Size
    18cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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