絵巻の図像学 : 「絵そらごと」の表現と発想
著者
書誌事項
絵巻の図像学 : 「絵そらごと」の表現と発想
勉誠出版, 2012.5
- タイトル別名
-
絵巻の図像学 : 絵そらごとの表現と発想
- タイトル読み
-
エマキ ノ ズゾウガク : エソラゴト ノ ヒョウゲン ト ハッソウ
大学図書館所蔵 件 / 全171件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
『伴大納言絵詞』『鳥獣戯画』『源氏物語絵巻』など中世の絵巻には、現代の視点で見れば何とも奇妙な表現がちりばめられている。なぜそのように描かれたのか。絵師の発想・意図から中世文化を考察する。
目次
- 第1部 絵巻の表現から絵師の発想を探る(『華厳縁起』義湘絵の一場面から—なぜ善妙はあられもない格好で泣かなければならなかったか;僧の声を聴く—絵巻の声の線の性格と起源について;「〜ところ」という言葉—彦火々出見尊絵巻と画中詞の発生;伴大納言絵詞鎮魂説の再検討—わき役の顔貌表現から制作意図を読む;『鳥獣戯画』甲巻の的弓場面の逆向性について—「嗚呼絵」と鳥獣戯画;あばら家の美学—なぜ絵巻に荒廃が描かれたのか)
- 第2部 絵巻・絵本の武者表現を考える(粉河寺縁起絵巻の長者の娘の出家について—武士一族の出家譚;瓢箪足小考—鳥居派・又兵衛・仁王像;平安絵画における筋肉表現の受容と転用—武者絵以前の「瓢箪足に蚯蚓描」;『平家物語』における筋肉表現の受容と転用—武者絵以前の「瓢箪足に蚯蚓描」;合戦絵巻・絵本における武者の顔貌—武者の顔貌表現の起源;『洞窟の頼朝』の顔貌—近代日本がにおける武者表現)
- 第3部 絵巻とマンガ・現代絵画の発想(「大人げないもの」が発達するとき—相似形としての絵巻とマンガ;マンガ以前の日本絵画の時間と空間表現—マンガのコマとの対比において;偶像崇拝が禁じられた神をどのように描くか—現代日本のマンガとアニメーションにおいて;後ろ姿の自画像について—歌川国芳が顔を見せない理由;柳瀬正夢「五月の朝と朝飯前の私」制作動機—モダンボーイとカミソリ)
「BOOKデータベース」 より