精神を切る手術 : 脳に分け入る科学の歴史

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精神を切る手術 : 脳に分け入る科学の歴史

橳島次郎著

岩波書店, 2012.5

タイトル読み

セイシン オ キル シュジュツ : ノウ ニ ワケイル カガク ノ レキシ

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注記

注・参照文献: p195-217

内容説明・目次

内容説明

脳の中を切るロボトミーなどの精神外科は、非人道的な手術として、日本では封印された。しかしそれは、「過去のあやまち」として片付けてよいものではなく、現代の脳科学の研究・臨床とさまざまな形で関わっているのではないか。「精神を切る手術」の歴史から考える、刺激的な脳科学論。

目次

  • 序章 なぜ「精神を切る手術」か—脳の科学と臨床の関係を考えるために
  • 第1章 「偉大で絶望的な治療」—欧米での精神外科の発端と展開(創始者モニスと伝道者フリーマン;様々な代替法の開発—消えた流れと今につながる流れ;退潮と非難を超えて—生き残った精神外科)
  • 第2章 封印された過去—日本の精神外科の歴史(ロボトミーの始まりと広まり;ロボトミーに代わる術式の展開—戦後日本の脳外科、神経科の動向との関わり;学会による否定決議とタブーの定着)
  • 第3章 脳への介入の「根拠」と「成果」—脳科学と精神外科の相互交渉(ロボトミーは前頭葉への注目で始まった—勃興期の精神外科と脳神経回路説;記憶の研究を革新した一症例—眼窩皮質下切截の「副産物」;どこをどう切ればよいか—脳画像研究の進展と精神外科の現在;医療の名のもとに脳にどこまで介入してよいか—治療と臨床試験の狭間で)
  • 終章 脳科学に何を求めるべきか—社会への応用に対する科学研究のあり方

「BOOKデータベース」 より

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