書誌事項

アジア・ディアスポラと植民地近代 : 歴史・文学・思想を架橋する

緒形康編

勉誠出版, 2013.3

タイトル別名

Asian diasporas and colonial modernity

アジアディアスポラと植民地近代 : 歴史文学思想を架橋する

タイトル読み

アジア・ディアスポラ ト ショクミンチ キンダイ : レキシ・ブンガク・シソウ オ カキョウ スル

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注記

科学研究費補助金(基盤研究(B))(研究課題名: アジア・ディアスポラの転向体験 - 接触空間と植民地主義, 課題番号: 21320022)を受けた研究成果をまとめたもの

内容: 序論: アジア・ディアスポラ, 第1部: 近世(early modern)における植民地主義と言説空間(「十六世紀の港湾都市「堺」の記憶と表象」-「近世ユーラシア帝国と十八世紀後半日本の知識人」), 第2部: 植民地近代のアイデンティティー(「自治から自衛への転機」-「日本統治期台湾の女学生像」), 第3部: 植民地近代から「転向」現象を再考する(「一九三〇年代の封建遺制論争、資本主義論争におけるアジアの影」-「白先勇『孽子』と台北」), あとがき(緒形康), 執筆者一覧, 索引(事項・人名)

収録内容

  • アジア・ディアスポラ : 植民地近代における他者性について考えるとは何か / 緒形康 [執筆]
  • 十六世紀の港湾都市「堺」の記憶と表象 / 樋口大祐 [執筆]
  • 前近代における怪異譚の思想変節をめぐって / 門脇大 [執筆]
  • 近世ユーラシア帝国と十八世紀後半日本の知識人 / 緒形康 [執筆]
  • 自治から自衛への転機 : 龍済光政権の地方自治政策と広東地域エリート / 宮内肇 [執筆]
  • 海を渡る源義経 : 貴公子の悲劇とその語り手の系譜 / 藪本勝治 [執筆]
  • 翻訳から見る昭和の哲学 : 京都学派のエクリチュール / 上原麻有子 [執筆]
  • 日本統治期台湾の女学生像 : 楊千鶴の日本語創作をめぐって / 濱田麻矢 [執筆]
  • 一九三〇年代の封建遺制論争、資本主義論争におけるアジアの影 / 緒形康 [執筆]
  • 幕末勤皇歌研究と時局 / 田中康二 [執筆]
  • 田辺元『懺悔道としての哲学』における転回・理性批判の射程 : ホルクハイマー/アドルノ『啓蒙の弁証法』との比較試論 / 嘉指信雄 [執筆]
  • 白先勇『孽子』と台北 : 移ろいゆく都市の記憶 / 小笠原淳 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

植民地帝国とその地理的・思想的・歴史的周縁における、故国喪失者たち。16〜20世紀のアジアの諸地域において、移住や亡命を強いられた人々。自らのアイデンティティーの揺らぎや危機に直面しながら、その再構築を模索する彼らの姿を、1930年代の「転向」現象を中心にして描く。

目次

  • 序論 アジア・ディアスポラ—植民地近代における他者性について考えるとは何か
  • 第1部 近世(early modern)における植民地主義と言説空間(十六世紀の海港都市「堺」の記憶と表象;前近代における怪異譚の思想変節をめぐって;近世ユーラシア帝国と十八世紀後半日本の知識人)
  • 第2部 植民地近代のアイデンティティー(自治から自衛への転機—龍済光政権の地方自治政策と広東地域エリート;海を渡る源義経—貴公子の悲劇とその語り手の系譜;翻訳から見る昭和の哲学—京都学派のエクリチュール;日本統治期台湾の女学生像—楊千鶴の日本語創作をめぐって)
  • 第3部 植民地近代から「転向」現象を再考する(一九三〇年代の封建遺制論争、資本主義論争におけるアジアの影;幕末勤皇歌研究と時局;田辺元『懴悔道としての哲学』における転回・理性批判の射程—ホルクハイマー/アドルノ『啓蒙の弁証法』との比較試論;白先勇『〓子(げっし)』と台北—移ろいゆく都市の記憶)

「BOOKデータベース」 より

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