日本人の身体
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書誌事項
日本人の身体
(ちくま新書, 1087)
筑摩書房, 2014.9
- タイトル読み
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ニホンジン ノ シンタイ
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内容説明・目次
内容説明
「膝」と言えば、ピンポイントの膝頭ではなく太ももの前側全体を指し、「肩」と言えば、肩峰のみならず、首肩まわりの「界隈」を指す…おおざっぱであり曖昧であり、細かいことは気にしなかったはずの日本人の身体観。ところが、現代の身体に関する志向性はこれに逆行している。人間同士の境界も環境との境界も曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献や文学、また能の詞章を検証しつつ振り返ることで、「カラダ」と「ココロ」に分裂し、内向きになっている現代の身体観を、打開する端緒としたい。
目次
- 第1章 「身」と「からだ」(欠落した身体;はだか ほか)
- 第2章 曖昧な身体(主客の境が溶けるとき;時間の境も曖昧に ほか)
- 第3章 溢れ出る身体(溢れ出す身体;情緒 ほか)
- 第4章 ため息と内臓(環境と直接つながりたいという欲求;『古事記』に見る欲求の変化 ほか)
「BOOKデータベース」 より