辻占の文化史 : 文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性

書誌事項

辻占の文化史 : 文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性

中町泰子著

ミネルヴァ書房, 2015.3

タイトル読み

ツジウラ ノ ブンカシ : モジカ ノ シンテン カラ ミタ ジュジュツテキ シンセイ ト ユウギセイ

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注記

参考文献と参考資料: p293-306

内容説明・目次

内容説明

古代に夕刻の辻で偶然の言葉を聞き、吉凶を占うものだった辻占は、近世後期に紙面に展開する豊かな占い文句になって展開し、庶民に愛された。一枚刷りから辻占煎餅、双六、かるたに辻占都々逸。欧米で人気のフォーチュンクッキーの起源となった辻占煎餅は、現代では日本で縁起菓子として享受されている。文字になった辻占とは何か、「聞く占い」から「読む占い」へと変容した占いの世界に光を当てた文化史。

目次

  • 序章 辻占とは何か(民俗学と辻占研究;民俗学・歴史学・国文学における辻占の研究)
  • 第1章 辻占と歌占の文字化と交錯(歌と呪術性;「聞く」から「読む」占いへの変容;現代に継承される辻占都々逸)
  • 第2章 近世における辻占の展開(流行・評判を映す辻占印刷物;信仰・俗信・娯楽との関わり)
  • 第3章 近代都市と辻占の出版販売(赤本大手榎本法令館による出版と販売;法令館と大阪の版元による辻占比較;信仰・娯楽と辻占販売)
  • 第4章 現代における文字化辻占(辻占菓子製造元;信仰と縁起物・縁起菓子の創製;正月習俗と辻占菓子)
  • 終章 辻占の文字化と変容(占いの文字化がもたらす変容;辻占印刷物の享受者像;辻占の歴史的展開)

「BOOKデータベース」 より

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