国体論はなぜ生まれたか : 明治国家の知の地形図
著者
書誌事項
国体論はなぜ生まれたか : 明治国家の知の地形図
(MINERVA歴史・文化ライブラリー, 26)
ミネルヴァ書房, 2015.4
- タイトル別名
-
Why was the idea of polity born? : topography of the knowledges of the Meiji state
- タイトル読み
-
コクタイロン ワ ナゼ ウマレタカ : メイジ コッカ ノ チ ノ チケイズ
大学図書館所蔵 件 / 全188件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
その他のタイトルはジャケットによる
参考文献: p279-290
内容説明・目次
内容説明
「国体」に反するすべての思想は「絞殺」されると、北一輝は書いた。実際、「国体」は近代日本社会を金縛りにした言葉だった。治安維持法や天皇機関説事件も、国体論というタブーに触れることを禁じた。終戦時に昭和天皇と統治エリートが最後まで執着したのは「国体護持」であり、無条件降伏だったのに「国体は護持できた」と言い張った。一体、国体論とは何だったのか。思想としての国体論が誕生する現場に立って考察する。
目次
- 序章 国体論という磁場(国体論とは何だったのか;本書の課題)
- 第1章 「国体」の発見(「国体」とは何か;「国体」の発見;ペリー来航と構造的磁場の形成 ほか)
- 第2章 神々の欲望と秩序—幕末国学の国体論(本居宣長が残したもの;秩序への模索—冨士谷御杖と平田篤胤;幕末期の国学 ほか)
- 第3章 「地球上絶無稀有ノ国体」を護持するために—岩倉具視の構想(なぜ岩倉具視なのか;王政復古への道;立憲制にむかって ほか)
- 第4章 自由民権運動と明治初期の言論空間(自由民権運動と国体論;新しい政治意識—「安民」から「幸福」へ;“読む”人々と“演説”する人々 ほか)
- 第5章 歴史認識をめぐる抗争—明治二〇年代の国体論(国民的記憶と国体論;久米邦武「神道祭天古俗」事件;開国をめぐる論戦—『開国始末』とその批判 ほか)
- 第6章 裕仁皇太子の台湾行啓—「一視同仁」の演出(行啓をどのように読み解くか;台湾統治の構造と田健治郎;摂政・皇太子裕仁の台湾行啓 ほか)
「BOOKデータベース」 より