童謡の近代 : メディアの変容と子ども文化
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童謡の近代 : メディアの変容と子ども文化
(岩波現代全書, 076)
岩波書店, 2015.10
- タイトル読み
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ドウヨウ ノ キンダイ : メディア ノ ヘンヨウ ト コドモ ブンカ
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注記
博士論文「童謡のメディア論 : 一九二〇年代における『声の文化』の再編」(東京大学, 2013年) に基づいたもの
参考文献: p263-271
内容説明・目次
内容説明
近代日本で子どもはいかに文化の担い手となったのか。音楽と文芸とのせめぎ合いのなかで、「童謡」を大衆文化へと発展させた北原白秋、鈴木三重吉、本居長世・みどり親子らの活動を追う。明日の「スター誕生」を夢見る歌声文化の魅力と変容を、一〇〇年前に創刊された雑誌『赤い鳥』とその周辺のメディア産業に探る。
目次
- 序章 メディアの世紀、子どもの世紀(童謡の時代;子どもの世紀;メディアの世紀)
- 第1章 「声の文化」としての童謡(童謡・童謡雑誌の創刊と流行;文芸としての童謡;童心童話の歌謡)
- 第2章 歌声の「聖典」(文芸と音楽の攻防;音楽教育と国語教育;発見される幼児の歌声)
- 第3章 子どもの上演(作曲と身体;消費される子どもの歌声;まぼろしの音楽事業)
- 第4章 「令嬢」は歌う(本居長世—国学と作曲;童心の受肉;旅に出かける媒介者)
- 第5章 童謡の機械化(媒介する本居親子;レコード産業の形成と子ども;機械化される聖なる空間)
- 第6章 命を吹き込むテクノロジー(電気録音時代の幕開け;忘却される媒介者;転居する童心)
- 終章 メディア変容のファンタジー(童謡のメディア論;子どもとメディアの近代日本)
「BOOKデータベース」 より