家族幻想 : 「ひきこもり」から問う
著者
書誌事項
家族幻想 : 「ひきこもり」から問う
(ちくま新書, 1163)
筑摩書房, 2016.1
- タイトル別名
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家族幻想 : ひきこもりから問う
- タイトル読み
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カゾク ゲンソウ : 「ヒキコモリ」 カラ トウ
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内容説明・目次
内容説明
現在、「ひきこもり」と呼ばれる人々の数は、およそ七〇万人、親や社会の価値観でみずからを束縛した挙句、羞恥心と屈辱にまみれざるをえなかった彼・彼女たち。ひとたび密室に閉じこもれば、家庭は激しい暴力に満ちた世界へと一変することも…。現代を支配する息苦しさの象徴である「ひきこもり」を長年にわたった取材し、絶望の底で現代の辛苦に寄り添ってきた著者が、“家族の絆”という神話に巨大な疑問符をつきつける。閉ざされた内奥に目を凝らし、現代の希望を探しもとめる圧倒的なノンフィクション。
目次
- 第1章 ひきこもり七〇万人の時代—閉じてゆく核家族
- 第2章 家族という幻想—近代日本のイエ制度
- 第3章 私の中のひきこもり—内在的に問う
- 第4章 家族の絆という神話—価値を継承する装置
- 第5章 親たちの苦悩—親を降りられない父と母
- 第6章 見えないイエ制度—自己卑下という地獄
- 第7章 ひきこもりの女性たち—家族が解体されるとき
- 終章 家族をひらく—自分の場所を社会につくる
「BOOKデータベース」 より