「やさしさ」と日本人 : 日本精神史入門
著者
書誌事項
「やさしさ」と日本人 : 日本精神史入門
(ちくま学芸文庫, [タ-45-1])
筑摩書房, 2016.2
- タイトル別名
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日本人は「やさしい」のか : 日本精神史入門
やさしさと日本人 : 日本精神史入門
- タイトル読み
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「ヤサシサ」ト ニホンジン : ニホン セイシンシ ニュウモン
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注記
「日本人は「やさしい」のか : 日本精神史入門」(ちくま新書, 1997年刊) の改題改訂
叢書番号はブックジャケットによる
参考文献・引用文献: p235-240
内容説明・目次
内容説明
「やさしさ」は日常ではごくあたりまえに求められる倫理感情である。高度成長期の終わり以降、この言葉はさまざまな場面でインフレ気味に使われ、中身も変質し空疎化してきた。「やさしさ」は、もはや論じるに値しないのか。そうではないだろう、と著者は言う。そこにある確かな語感に倫理を賦活する可能性を看取している。万葉の時代から現代までどのようにこの言葉が捉えられてきたか、その歴史の厚みを丁寧に解きほぐし、日本人の心の基層を明らかにした名著。
目次
- 第1章 「やさしさ」の現在(「やさしさ」の現状分析;傷つくことと「やさしさ」;ゼロ年代以降の「やさしさ」;太宰治の「やさしさ」)
- 第2章 「やさし」の精神史(羞恥としての「やさし」;美的理念としての「やさし」;当座の倫理としての「やさし」;情け深さとしての「やさし」)
- 第3章 「やさしさ」の倫理学(「やさしさ」の自他認識;共感としての「やさしさ」;原質としての「やさしさ」;無常と「やさしさ」)
「BOOKデータベース」 より