中華帝国のジレンマ : 礼的思想と法的秩序

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中華帝国のジレンマ : 礼的思想と法的秩序

冨谷至著

(筑摩選書, 0129)

筑摩書房, 2016.2

タイトル読み

チュウカ テイコク ノ ジレンマ : レイテキ シソウ ト ホウテキ チツジョ

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内容説明・目次

内容説明

いまや中国は世界有数の経済大国となったが、中国を相手にする企業・政府は、彼らの無法で無礼な振る舞いにたびたび困惑させられる。しかし、そもそもかの国は、孔子を筆頭とする礼の思想の発祥地であり、古くからローマ法に比肩するほど完成度の高い法を有する文明国のはずだ。現在との落差はどこから生じたのか。われわれは中国人の言動をどう理解すればよいのか。古代中国で生まれた「法」と「礼」の概念はいかに展開、交錯し、現在にいたったのか。その過程を追い、中華思想の根本原理を問い直す。

目次

  • 1 中国古代の礼(『論語』に見える礼;心の中の礼—孟子;作為の礼—荀子;礼典の成立)
  • 2 中国古代法の成立と法的規範(法の起源と展開;律と令の法形式;律と令の法典化;中国法の原理)
  • 3 交差する礼的秩序と法的秩序(礼から法へ;処罰される感謝の行為;法と礼の男女関係;殺人の奨励と礼賛)

「BOOKデータベース」 より

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