言葉の魂の哲学
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言葉の魂の哲学
(講談社選書メチエ, 673)
講談社, 2018.4
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コトバ ノ タマシイ ノ テツガク
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文献表: p237-242
Description and Table of Contents
Description
言葉が表情を失うことがある。たとえば、「今」という字をじっと見つめ続けていると、文字がたんなる線の寄せ集めに見えてくる。「ゲシュタルト崩壊」といわれる現象だ。本書は、中島敦とホーフマンスタールの二編の小説からはじまる。いずれも「ゲシュタルト崩壊」を扱った作品だ。そのうえで、ウィトゲンシュタインの言語論を検証し、カール・クラウスの言語論を考える。「生きた言葉」「魂ある言葉」を考える清新な哲学—。
Table of Contents
- 第1章 ヴェールとしての言葉—言語不信の諸相(中島敦「文字禍」とその周辺;ホーフマンスタール「チャンドス卿の手紙」とその周辺;まとめと展望)
- 第2章 魂あるものとしての言葉—ウィトゲンシュタインの言語論を中心に(使用・体験・理解;言葉の立体的理解;「アスペクト盲」の人は何を失うのか;「言葉は生活の流れなかではじめて意味をもつ」)
- 第3章 かたち成すものとしての言葉—カール・クラウスの言語論が示すもの(クラウスによる言語「批判」;言葉を選び取る責任)
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