三条実美 : 維新政権の「有徳の為政者」
著者
書誌事項
三条実美 : 維新政権の「有徳の為政者」
(中公新書, 2528)
中央公論新社, 2019.2
- タイトル別名
-
三条実美 : 維新政権の有徳の為政者
- タイトル読み
-
サンジョウ サネトミ : イシン セイケン ノ「ウトク ノ イセイシャ」
大学図書館所蔵 件 / 全267件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
主要参考文献: p235-240
三条実美年譜: p241-248
内容説明・目次
内容説明
三条実美(1837〜91)は、過激な攘夷派公家、七卿落ちで知られる。維新後は右大臣・太政大臣として新政府の頂点に立つが、政治手腕に乏しく、無能という評価すらある。だがそのような人物が、なぜ維新後18年間も、大久保利通や伊藤博文ら政治家を従え、難局に対処できたのか。本書は、時代の寵児として脚光を浴びた青年期から、苦難の長州・太宰府時代、新政府内での役割など、その生涯を丹念に追い、実像に迫る。
目次
- 第1章 公家の名門に生まれて(近世の朝廷と三条家—徳川幕府支配のなかで;世に出るまで—父三条実萬と勤王少年時代;安政の開国問題—朝廷の浮上と焦点化)
- 第2章 尊攘派公卿としての脚光(文久政局への登場—尊王攘夷運動と土佐藩との連繋;時代の寵児—勅使として江戸へ;過熱する攘夷、八月一八日の政変による失脚)
- 第3章 長州・太宰府の日々(七卿落ちと長州藩—禁門の変、下関戦争の敗北;太宰府での艱難辛苦;幕末政局と太宰府—薩長盟約、攘夷論の転換)
- 第4章 明治新政府の太政大臣(維新政権の頂点へ—復古革新の象徴的存在;天皇親政の模索—動から静へ;明治六年の政変—留守政府トップの苦悩;明治八年の政変—島津久光とのたたかい)
- 第5章 静かな退場—太政官制から内閣制へ(迫られる制度の改変—太政官内閣の変質;現実化する天皇親政;伊藤博文の台頭—内閣制の発足と太政官制の終焉;内大臣へ—立憲政治のための自制)
「BOOKデータベース」 より