古代日中関係史 : 倭の五王から遣唐使以降まで

書誌事項

古代日中関係史 : 倭の五王から遣唐使以降まで

河上麻由子著

(中公新書, 2533)

中央公論新社, 2019.3

タイトル読み

コダイ ニッチュウ カンケイシ : ワ ノ ゴオウ カラ ケントウシ イコウ マデ

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注記

参考文献: p257-262

古代日中関係史関連年表: p263-280

内容説明・目次

内容説明

607年、日本は隋の煬帝に「日出ずる処の天子」で名高い書状を送る。以後、対等の関係を築き、中国を大国とみなすことはなかった—。こうした通説は事実なのか。日本はアジア情勢を横目に、いかなる手段・方針・目的をもって中国と交渉したのか。本書は、倭の五王の時代から、5回の遣隋使、15回の遣唐使、さらには派遣後まで、500年間に及ぶ日中間の交渉の軌跡を実証的に、「常識」に疑問を呈しながら描く。

目次

  • 第1章 倭の五王の時代—「治天下大王」の中国南朝交渉(五世紀、宋王朝に何を求めたか;倭国人のイメージ—梁「職貢図」が語るもの;「天下」とは—倭国で中華思想は芽生えたか)
  • 第2章 遣隋使の派遣—「菩薩天子」への朝貢(梁による仏教隆盛—朝鮮諸国、倭への「公伝」の意味;倭王権の安定、大国隋の登場—対中交渉の再開;六〇七年、「日出処の天子」の真意;対随外交の真実—なぜ対等・冊封を求めなかったか)
  • 第3章 遣唐使の一五回—一代一度、朝貢の実態(太宗の歓迎から白村江の戦いへ—六三〇〜六六三年;唐からの接近、国号「日本」変更の願い入れ;崇仏国・唐への仏教アピール—鑑真来日と道教拒否;衰微する大国と排外主義—円仁が見た中国)
  • 第4章 巡礼僧、海商の時代—一〇世紀、唐滅亡以降(最後の遣唐使計画—宇多天皇の意欲、菅原道真の反対;戦乱の五代十国時代—「聖地」を目指す日本の巡礼僧;宋による統一—国家間交渉の終焉)
  • おわりに 歴史的事実とは—「外交」と遣隋使

「BOOKデータベース」 より

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