プライヴァシーの誕生 : モデル小説のトラブル史 The birth of privacy : the troubled history of romans-à-clef in Japan
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書誌事項
プライヴァシーの誕生 : モデル小説のトラブル史 = The birth of privacy : the troubled history of romans-à-clef in Japan
新曜社, 2020.8
- タイトル別名
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プライヴァシーの誕生 : モデル小説のトラブル史
- タイトル読み
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プライヴァシー ノ タンジョウ : モデル ショウセツ ノ トラブルシ
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注記
主要参考文献: p282-288
モデル問題関連年表: p293-296
事項・作品名索引: p298-303 (巻末piv-ix)
人名索引: p304-306 (巻末pi-iii)
収録内容
- モデル小説とプライヴァシー
- モデル問題の登場
- 写実小説のジレンマ
- 大正、文壇交友録の季節
- 破船事件と実話・ゴシップの時代
- のぞき見する大衆
- 「プライヴァシー」の誕生
- 「芸術性」をいかに裁くか
- モデル小説の黄昏
- ネット社会のプライヴァシーと表現
内容説明・目次
内容説明
私小説が書けなくなる!?私的領域と文学の変容。プライヴァシーや個人情報への配慮がゆきわたった現代において、実在の人物に基づくリアルな小説は書きにくくなっている。だが、かつてはそうでなかった—。藤村や芥川、三島由紀夫「宴のあと」、柳美里「石に泳ぐ魚」などのモデル小説を取り上げ、「表現の自由」と私的領域との相克を追い、「プライヴァシー」概念の成立と小説のゆくえを考える。
目次
- 序章 モデル小説とプライヴァシー
- 第1章 モデル問題の登場—内田魯庵「破垣」の発禁と明治の社会小説
- 第2章 写実小説のジレンマ—トラブルメーカー島崎藤村と自然主義描写
- 第3章 大正、文壇交友録の季節—漱石山脈の争乱1
- 第4章 破船事件と実話・ゴシップの時代—漱石山脈の争乱2
- 第5章 のぞき見する大衆—『講談倶楽部』の昭和戦前期スポーツ選手モデル小説
- 第6章 “プライヴァシー”の誕生—三島由紀夫「宴のあと」と戦後ゴシップ週刊誌
- 第7章 “芸術性”をいかに裁くか—昭和末、高橋治「名もなき道を」の勝訴
- 第8章 モデル小説の黄昏—平成、柳美里「石に泳ぐ魚」のデッドエンド
- 終章 ネット社会のプライヴァシーと表現
「BOOKデータベース」 より