「させていただく」の語用論 : 人はなぜ使いたくなるのか
著者
書誌事項
「させていただく」の語用論 : 人はなぜ使いたくなるのか
ひつじ書房, 2021.1
- タイトル別名
-
The pragmatics of sasete-itadaku : what leads people to use this benefactive?
「させていただく」という問題系 : 歴史社会語用論的調査と考察
させていただくの語用論 : 人はなぜ使いたくなるのか
させていただくという問題系 : 歴史社会語用論的調査と考察
- タイトル読み
-
「サセテ イタダク」ノ ゴヨウロン : ヒト ワ ナゼ ツカイタク ナルノカ
大学図書館所蔵 件 / 全258件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
博士論文『「させていただく」という問題系 : 歴史社会語用論的調査と考察』 (放送大学, 2019年提出) を基に加筆修正したもの
参考文献: p239-255
内容説明・目次
内容説明
「させていただく」と言われて怒る人がいる一方で、「させていただく」の氾濫はとどまるところを知らない。なぜ人は使ってしまい、何ゆえ違和感が生まれるのか?この問いに答えるべく、歴史的経緯を辿り、許容と違和の境界を探る。
目次
- 第1章 イントロダクション—「させていただく」という問題系と歴史社会語用論的アプローチ(はじめに:歴史社会語用論的アプローチ;ベネファクティブ体系の成立;本書の構成)
- 第2章 先行研究のレビューと分析の方向性—「させていただく」の問題系とは何か?(本動詞としての授受動詞の先行研究;現代日本語におけるベネファクティブの先行研究;古典日本語におけるベネファクティブの先行研究;現代日本語における「させていただく」の先行研究;先行研究のまとめ;「させていただく」という問題系とは何か?—3つのリサーチ・クエスチョン)
- 第3章 質問紙による意識調査—「させていただく」の「文法化」と「新丁重語」の誕生(調査デザインと調査概要;分析方法:決定木分析の有効性;調査結果からの考察;「させていただく」についての意識調査結果からの考察;まとめ)
- 第4章 「させていただく」の前接部と後接部—2つのコーパス・データの調査結果(2つのコーパスの概要;コーパスの分析結果;コーパス調査から得られた洞察)
- 第5章 2つの調査結果の考察—ベネファクティブ「させていただく」使用拡大の要因と影響(2つの調査結果のまとめ;結語:「させていただく」という問題系への解;総括:ゴフマンの概念から見た敬意漸減のメカニズム;(補遺)「させていただく」の今)
- 付録
「BOOKデータベース」 より