近代日本の科学論 : 明治維新から敗戦まで

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近代日本の科学論 : 明治維新から敗戦まで

岡本拓司著

名古屋大学出版会, 2021.2

タイトル読み

キンダイ ニホン ノ カガクロン : メイジ イシン カラ ハイセン マデ

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注記

参考文献: 巻末p12-35

内容説明・目次

内容説明

われわれは科学をどう考えてきたのか。科学の営みや社会との関係をめぐる言説は、維新から対米戦までの歴史の流れに呼応して、劇的に変転した。文明開化、教養主義の時代を経て、科学を標榜し革命を起こしたマルクス主義の衝撃と、それを契機に誕生した日本主義的科学論など多様な議論の展開を、初めて一望する力作。

目次

  • 第1部 科学と出会った明治の日本—科学論の黎明(「科学」の語が意味したもの;天皇の国の科学と科学論—明治期の諸相)
  • 第2部 学問的科学論の試み—教養主義と理想主義の科学論(桑木〓雄の科学史と科学論—変革との対峙;田辺元の哲学と科学論—方法と実在;石原純の物理学と科学論—自然科学と世界形象)
  • 第3部 諸潮流の形成と展開—マルクス主義の衝撃(マルクス主義科学論の勃興—科学の階級性と自然弁証法を中心に;篠原雄と綜合科学;武谷三男の三段階論)
  • 第4部 日本科学論の誕生—科学との対峙から「科学する心」へ(思想統制と科学論—一九三〇年代前半の国民精神文化研究所を中心に;教学刷新と科学論;日本文化としての科学;科学する心—文相橋田邦彦とその周辺)
  • 第5部 戦う帝国の科学論—科学精神と日本精神の昂揚と焦燥(綜合科学を枢軸とする積極的世界建設—戦時下の篠原雄;日本科学論の展開;革新官僚の科学論—精神と生活の科学化;戦時下の科学—純粋科学と応用研究、日本精神と科学精神)

「BOOKデータベース」 より

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