人類学者は異文化をどう体験したか : 16のフィールドから

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人類学者は異文化をどう体験したか : 16のフィールドから

桑山敬己編著

ミネルヴァ書房, 2021.5

Title Transcription

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Note

"文化人類学の魅力は、他者の世界をフィールドワークによって深く知ることにある。外国人や在野研究者を含む16人の多彩な人類学者たちが、各々のフィールドで身体知として摑んだ他者の姿と世界を伝える。読書案内も掲載。"--TRC MARCによる

読書案内: 各章末

文化人類学をより良く知るための文献: p325-330

Contents of Works

  • 人類学的異文化理解とは何か? / 桑山敬己 [執筆]
  • 他者像を完成させない / 細見俊 [執筆]
  • 「当たり前」を問い直す / 安念真衣子 [執筆]
  • フィールドに「身を置く」ことと「わかる」こと / 川瀬由高 [執筆]
  • フィールドで「信頼する」ことと「信頼される」こと / 野口泰弥 [執筆]
  • フィールドとの「つながり」、フィールドとの「断絶」 / 櫻間瑛 [執筆]
  • 知らない土地とのつながりを見つける旅 / 水谷裕佳 [執筆]
  • 「わたし」と「あなた」が出会う時 / 石田健志 [執筆]
  • アジア人がアメリカの大学で教える時 / 桑山敬己 [執筆]
  • 五感から異文化を考える / インガ・ボレイコ [執筆]
  • 「日本」を追い求めて / 孫嘉寧 [執筆]
  • 「無」としてのマイノリティー / ロスリン・アン [執筆]
  • 国内の異文化体験 / 呉松旆 [執筆]
  • アイデンティティの複雑さ / ビエル・イゼルン・ウバク [執筆]
  • 「無知」から「愛着」へ / 川内悠平 [執筆]
  • 身体の非対称性 / 井上淳生 [執筆]
  • 人類学は役に立つか? / 沢尻歩 [執筆]

Description and Table of Contents

Description

文化人類学の魅力は、他者の世界をフィールドワークによって深く知ることにある。他者を鏡として自己を振り返り、日常の当たり前を根本から問い直す文化人類学の反照性は、人々を惹きつけ、文明批判や社会評論としても大きな力をもってきた。こうした文化人類学の原点に戻って、外国人や在野研究者を含む一六人の多彩な人類学者たちが、各々のフィールドで身体知として掴んだ他者の姿と世界を伝える。

Table of Contents

  • 第1部 日本人が見た異文化(他者像を完成させない—国際協力で揺らぐ自己の先に見えたもの;「当たり前」を問い直す—ネパールの農村生活を通じた「読み書き」についての一考;フィールドに「身を置く」ことと「わかる」こと—フィールドワークのこぼれ話;「わたし」と「あなた」が出会う時—ドイツでの経験を日本での教職に生かす;アジア人がアメリカの大学で教える時—30年前の新任教員に立ちはだかった壁とその教訓)
  • 第2部 外国人が見た日本(五感から異文化を考える—日本に暮らす一人のラトビア人の日常から;「日本」を追い求めて—文化を共有することとは;「無」としてのマイノリティー—不可視の内なる他者;国内の異文化体験—「彼ら」としての先住民と私;アイデンティティの複雑さ—カタルーニャ人とスペイン人であること)
  • 第3部 もう一つの日本(「無知」から「愛着」へ—北海道朝鮮初中高級学校「ウリハッキョ」でエスノグラフィーした僕;身体の非対称性—ひとりのダンス教師は異なる身体とどう向き合ってきたのか?;人類学は役に立つか?—手話通訳者になりそこねた学生のその後)

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