書誌事項

川端康成と女たち

小谷野敦著

(幻冬舎新書, 647, こ-6-8)

幻冬舎, 2022.3

タイトル別名

川端康成と女たち

タイトル読み

カワバタ ヤスナリ ト オンナ タチ

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収録内容

  • 『雪国』の謎を解く : 前衛藝術か、藝者遊び小説か
  • 『伊豆の踊子』と二度現れる少年 : 惹かれてしまうものの深層
  • 『父母への手紙』と川端の姉 : 親族の女性たちへの視線
  • 『掌の小説』と川端ロリコン説 : なぜ変態的と見られるのか
  • サイデンステッカーの直さない誤訳
  • 『山の音』と『千羽鶴』 : 娘への愛と退廃夫人
  • 『眠れる美女』と『片腕』 : 幻想エロティシズムの限界
  • 『古都』と新聞小説 : 清純路線は踏み外さず
  • 『天授の子』と政子もの : ちりばめられた慕情
  • 徳田秋聲と横光利一、今東光

内容説明・目次

内容説明

女給ちよや藝名の松栄など、実在する女性たちの像がちりばめられた美しき川端作品の数々は、古今東西の名作のご多分に漏れず、今少しずつかつてとは違う読み方をされつつある。時代の感性や情緒が変化する中、川端作品はどれが「名作」として生き残れるか。高校二年生で『眠れる美女』に衝撃を受けて以来のめり込み、「川端は最も好きな作家」と公言する著者が“女性”を切口に10の人気作を再読する。『雪国』『伊豆の踊子』『山の音』『片腕』…幾重にも魅力的に光る女たちの描写から、川端の複層的な人間味も垣間見える画期的論考。

目次

  • 第1章 『雪国』の謎を解く—前衛藝術か、藝者遊び小説か
  • 第2章 『伊豆の踊子』と二度現れる少年—惹かれてしまうものの深層
  • 第3章 『父母への手紙』と川端の姉—親族の女性たちへの視線
  • 第4章 『掌の小説』と川端ロリコン説—なぜ変態的と見られるのか
  • 第5章 サイデンステッカーの直さない誤訳
  • 第6章 『山の音』と『千羽鶴』—娘への愛と退廃夫人
  • 第7章 『眠れる美女』と『片腕』—幻想エロティシズムの限界
  • 第8章 『古都』と新聞小説—清純路線は踏み外さず
  • 第9章 『天授の子』と政子もの—ちりばめられた慕情
  • 第10章 徳田秋聲と横光利一、今東光

「BOOKデータベース」 より

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