日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 : 文化の架橋者たちがみた「あいだ」

書誌事項

日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 : 文化の架橋者たちがみた「あいだ」

片岡真伊著

(中公選書, 147)

中央公論新社, 2024.2

タイトル別名

日本の小説の翻訳にまつわる特異な問題 : 文化の架橋者たちがみたあいだ

タイトル読み

ニホン ノ ショウセツ ノ ホンヤク ニ マツワル トクイ ナ モンダイ : ブンカ ノ カキョウシャ タチ ガ ミタ 「アイダ」

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注記

出典・主要参考文献: p385-396

内容説明・目次

内容説明

日本文学は「どうしても翻訳できない言葉」で書かれてきた、と大江健三郎は言う。事実、谷崎も川端も三島も、英訳時に改変され、省略され、時に誤読もされてきた。なぜそのまま翻訳することができないのか。どのような経緯で改変され、その結果、刊行された作品はどう受け止められたのか。米クノップフ社のアーカイヴズ資料等をつぶさに検証し、一九五〇〜七〇年代の作家、翻訳者、編集者の異文化間の葛藤の根源を初めて明らかにする。

目次

  • 序章 日本文学翻訳プログラムの始まり―ハロルド・シュトラウスとクノップフ社
  • 第1章 日本文学の異質性とは何か―大佛次郎『帰郷』
  • 第2章 それは「誰が」話したのか―谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』
  • 第3章 結末はなぜ書き換えられたのか―大岡昇平『野火』
  • 第4章 入り乱れる時間軸―谷崎潤一郎『細雪』
  • 第5章 比喩という落とし穴―三島由紀夫『金閣寺』
  • 第6章 三つのメタモルフォーゼ―『細雪』、「千羽鶴」、川端康成
  • 第7章 囲碁という神秘―川端康成『名人』
  • 終章 日本文学は世界文学に何をもたらしたのか―『細雪』の最後の二行

「BOOKデータベース」 より

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