中国の隠遁思想 : 陶淵明の心の軌跡
著者
書誌事項
中国の隠遁思想 : 陶淵明の心の軌跡
(中公新書, 902)
中央公論社, 1988.12
- タイトル読み
-
チュウゴク ノ イントン シソウ : トウ エンメイ ノ ココロ ノ キセキ
大学図書館所蔵 件 / 全211件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
日本人にとっての隠遁とは、俗塵から解放された世捨て人の生活を想像させるが、中国の場合、政争に敗れた官僚が安全のために身を隠すことであり、自己主張を貫く手段で、常に官界復帰の時宜を見据えた現実的行動であったが、この人々も、老荘思想との出会いにより、山野に親しみ暮らすことの意義を見出すようになる。本書は、隠遁という行為をとおして、後漢から宋の陶淵明の時代にいたるまでの、中国人の思考の変遷をたどる。
目次
- 1 隠遁の流れ
- 2 隠遁のはじまり
- 3 不満からの逃避
- 4 自由へのあこがれ
- 5 山水を楽しむ
- 6 陶淵明
- 7 謝霊運
- 付 西洋、日本における美の認識
「BOOKデータベース」 より