憑霊信仰論 : 妖怪研究への試み
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書誌事項
憑霊信仰論 : 妖怪研究への試み
(講談社学術文庫, 1115)
講談社, 1994.3
- タイトル読み
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ヒョウレイ シンコウロン : ヨウカイ ケンキュウ エノ ココロミ
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注記
1982年に伝統と現代社から出版したものに若干の増補を行って1984年にありな書房から出版したものの復刊
索引: 巻末
解説: 佐々木宏幹
内容説明・目次
内容説明
「憑く」という語の本来の意味は、事物としてのものにもともと内在する精霊や、異界の神霊などが、別の事物としてのものに乗り移ることを意味していた。本書は、こうした憑依現象を手懸りにして、狐憑き、犬神憑き、山姥、式神、護法、付喪神など、人間のもつ邪悪な精神領域へと踏み込み、憑依という宗教現象の概念と行為の体系を介して、日本人の闇の歴史の中にうごめく情念の世界を明らかにした好著。
目次
- 1 「憑きもの」と民俗社会—聖痕としての家筋と富の移動
- 2 説明体系としての「憑きもの」—病気・家の盛衰・民間宗教者
- 3 〈呪咀〉あるいは妖術と邪術—「いざなぎ流」の因縁調伏・生霊憑き・犬神憑き
- 4 式神と呪い—いざなぎ流陰陽道と古代陰陽道
- 5 護法信仰論覚書—治療儀礼における「物怪」と「護法」
- 6 山姥をめぐって—新しい妖怪論に向けて
- 7 熊野の本地—呪咀の構造的意味
- 8 器物の妖怪—付喪神をめぐって
- 9 収録論文解題
「BOOKデータベース」 より