イギリス小説のヒロインたち : 「関係」のダイナミックス
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書誌事項
イギリス小説のヒロインたち : 「関係」のダイナミックス
(Minerva英米文学ライブラリー, 4)
ミネルヴァ書房, 1998.9
- タイトル別名
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イギリス小説のヒロインたち : 関係のダイナミックス
- タイトル読み
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イギリス ショウセツ ノ ヒロイン タチ : カンケイ ノ ダイナミックス
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内容説明・目次
内容説明
イギリス小説に登場するヒロインたちは、どのような時代を生きて、そこで直面する困難をどのように克服してきたのであろうか。「小説」という表現形式で時代が語られはじめた19世紀は、女性自身が主体的に語りだした時代でもある。オースティン、ブロンテ、エリオットなどの小説が読まれ、討論されることは、主人公・作者・読者という多くのヒロインたちを誕生させることでもあった。本書は、そのようなヒロインたちを理解するためのユニークなアプローチである。
目次
- 第1部 空間の意匠—場の技法を考える(ヒロインたちの身体—J・オースティンの後期作品から;空白の効用—H・ジェイムズ『鳩の翼』)
- 第2部 祝婚歌と鎮魂のうた—デヌーマンを問う(成熟への道—J・オースティンのヒロイン像;『失楽園』の子どもたち—G・エリオット『フロス河畔の水車場』;「イマジニスト」の喜劇—J・オースティン『エマ』)
- 第3部 図像のアーケオロジー—絵画芸術との接点を求める(ブレイク受容史の一断面—大正初期「白樺派」のはたらき;『嵐が丘』の家族像—バルテュスの挿絵を手がかりに)
- 第4部 静かなる革新—歴史的時間の中に作品を置く(自己実現への道程—G・エリオット『ミドルマーチ』;戯画化された感性崇拝—リチャードソン/スターン/マッケンジーからオースティンの『分別と多感』へ)
「BOOKデータベース」 より