福沢諭吉のアジア認識 : 日本近代史像をとらえ返す

書誌事項

福沢諭吉のアジア認識 : 日本近代史像をとらえ返す

安川寿之輔著

高文研, 2000.12

タイトル読み

フクザワ ユキチ ノ アジア ニンシキ : ニホン キンダイシゾウ オ トラエカエス

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注記

福沢諭吉のアジア認識の軌跡: p242-315

内容説明・目次

内容説明

『福沢諭吉全集』21巻から、朝鮮・中国に関する発言を洗いだし、そこに貫流する蔑視と偏見、帝国主義的指向を直視することにより、丸山真男はじめ先行研究がつくりだした“福沢神話”を根底から打ち砕く問題作。

目次

  • 序章 福沢諭吉研究の七不思議(帝室「政治社外」論と“天皇の海外出陣”提案;定式「一身独立して一国独立する」の誤読 ほか)
  • 第1章 初期啓蒙期の福沢諭吉の国際関係認識—丸山真男「福沢諭吉論」を検討する(「傍若無人」「切捨」御免「無情残刻」「パワ・イズ・ライト」の国際関係;初期啓蒙期の国際紛議—台湾出兵と江華島事件 ほか)
  • 第2章 中期の福沢諭吉=保守思想の確立—壬午軍乱・甲申政変・「脱亜論」(保守思想への過渡期—『通俗国権論』と『民情一新』;保守思想の確立—『時事小言』と『帝室論』 ほか)
  • 第3章 日清戦争期の福沢諭吉—朝鮮王宮占領・旅順虐殺事件・閔妃殺害・台湾征服戦争(福沢諭吉の戦争キャンペーン—居留人民の保護という口実;再び「文明史観」による侵略の合理化 ほか)
  • 終章 アジア太平洋戦争への道のり—福沢諭吉に敷設された「暗い昭和」への軌道(最晩年の福沢諭吉;アジア太平洋戦争への道のり—「明るくない明治」から「暗い昭和」への道 ほか)
  • 資料 福沢諭吉のアジア認識の軌跡

「BOOKデータベース」 より

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