哲学する民主主義 : 伝統と改革の市民的構造

書誌事項

哲学する民主主義 : 伝統と改革の市民的構造

ロバート・D・パットナム著 ; 河田潤一訳

(叢書「世界認識の最前線」)

NTT出版, 2001.3

タイトル別名

Making democracy work : civic traditions in modern Italy

タイトル読み

テツガク スル ミンシュ シュギ : デントウ ト カイカク ノ シミンテキ コウゾウ

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注記

原著(Princeton, N.J. : Princeton University Press, 1993)の翻訳

索引: p303-318

内容説明・目次

内容説明

本書は、イタリアにおける州の研究を通じて、イタリア人の市民生活に関する根本的な疑問のいくつかを検討する。具体的にはイタリアの地方政府の公共政策におけるパフォーマンスを比較分析することで、高い地域にはそれなりの伝統、つまり市民的政治文化があり、結局のところそれがパフォーマンスを上げているとの結論にたどりつく。パフォーマンスの高い地域とされた、中部イタリアには数百年に及んだ共和政の伝統があった。北部イタリアはフランスやオーストリアの勢力に翻弄されることが多く、共同体主義が発達しなかったし、ローマ以南の地域では何世紀にもわたる征服王朝による封建的土地所有が地域社会の基礎にあったため、その根本に不信があるという。著者は、共同体主義の伝統がない地域では政治の改革は深まらないと指摘する。

目次

  • 第1章 はじめに—制度パフォーマンスの研究
  • 第2章 ルールの変更—制度発展の二〇年
  • 第3章 制度パフォーマンスを測定する
  • 第4章 制度パフォーマンスを説明する
  • 第5章 市民共同体の起源を探る
  • 第6章 社会資本と制度の成功
  • 補遺A 調査方法
  • 補遺B 州会議員の態度変化に関する統計的証拠
  • 補遺C 制度パフォーマンス(1978‐85年)
  • 補遺D 散布図で用いた州の略記
  • 補遺E 地方政府パフォーマンス(1982‐86年)および州政府パフォーマンス(1978‐85年)
  • 補遺F 市民的関与の伝統(1860‐1920年)

「BOOKデータベース」 より

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