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科学史からキリスト教をみる

村上陽一郎著

(長崎純心レクチャーズ, 第5回)

創文社, 2003.3

Title Transcription

カガクシ カラ キリストキョウ オ ミル

Available at  / 103 libraries

Note

講演「第5回長崎純心レクチャーズ」 (2001年7月17, 19日) をもとにしたもの

Description and Table of Contents

Description

1543年、コペルニクスは地動説を発表したためにカトリック教会によって弾圧されたのか、それとも褒められたのか?ガリレオ裁判をはじめ、われわれは「宗教と科学の対立」という見方で捉えがちであるが、ホーリー・デザインの解明を求めた16〜17世紀の「科学」は教皇庁の推奨をうけたものであり、近現代の科学とは大きく異なるものであった。学問体系からキリスト教的枠組が取り払われる18世紀以降を近代と位置づけて、聖俗革命という概念を提唱してきた著者は、常識にとらわれず異文化として歴史に向き合うことの意義と面白さをとく。さらに、環境破壊はキリスト教が元凶かという問題に踏み込んで、環境問題が提起する人間の欲望充足の限界を論じる。平易な語り口で自然科学の歴史のみならず近代学問の歩みを辿るとともに、現代われわれが直面する近代科学技術文明の弊害の根を問い、新しい倫理を展望する講演。

Table of Contents

  • 第1回 近代科学の成立をどう捉えるか(科学革命;科学革命論の問題点;コペルニクスの地動説の本質 ほか)
  • 第2回 聖俗革命(ディドロ自身の世俗化;百科全書とは;自由思想家 ほか)
  • 第3回 環境問題とキリスト教(キリスト教が環境問題の元凶?;人間による「地の支配」;人間中心主義 ほか)

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