寛容について
著者
書誌事項
寛容について
みすず書房, 2003.12
- タイトル別名
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On toleration
- タイトル読み
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カンヨウ ニツイテ
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注記
注: p173-183
内容説明・目次
内容説明
寛容は差異を可能にし、差異は寛容を必要不可欠なものにする。ポストモダンの多元社会は、集団よりも個人の自由と自己決定を優先する傾向をもつ。だが「集団のコミットメントが崩壊したとしたら、いったい個人は何から逃れるというのだろうか。」近代性は個人と集団とのあいだの永続的な緊張を欠かすことができない。多元社会における寛容とは、個人の行動を動機づける普遍的な原理ではなく、さまざまな社会集団の差異を折衝するための政治的な実践として考察される。現代の政治理論への入門書としても最適な一冊である。
目次
- 序論 寛容についてどのように書くか
- 第1章 個人の態度と政治制度
- 第2章 五つの寛容体制
- 第3章 複雑な事例
- 第4章 実践的な係争点
- 第5章 近代の寛容とポストモダンの寛容
- 終章 アメリカ多文化主義への省察
「BOOKデータベース」 より