「ほんもの」という倫理 : 近代とその不安
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書誌事項
「ほんもの」という倫理 : 近代とその不安
産業図書, 2004.2
- タイトル別名
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The malaise of modernity
The ethics of authenticity
ほんものという倫理 : 近代とその不安
- タイトル読み
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ホンモノ ト イウ リンリ : キンダイ ト ソノ フアン
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注記
原著"The ethics of authenticity" (Harvard University Press, 1992) は"The malaise of modernity" (1991) の再版
内容説明・目次
内容説明
フリードリッヒ・ニーチェからゲイル・シーヒィへ、アラン・ブルームからミシェル・フーコーへと、テイラーはさまざまな観念とイデオロギーについて論じてゆく。テイラーはそうした議論をとおして、近代においてほんものの自己が育まれてきたその歩みのなかから、よきものと害をなすものとを区別する。自己創造の探求と自己形成への衝動とを結びつける思考と道徳のネットワーク—テイラーはその全体像を描き出し、そうした営みはどのようにしてなされなければならないか、既存のルールや道徳的評価のふるいに取り込まれることなく進めるにはどうしなければならないかを示す。このネットワークに照らすならば、表現することやさまざまな権利が、また人間の思考の主体性が近代の最大の関心事であったことは、わたしたちにとって清算すべきこと、否定すべきことではなく、活かすべきこと、大事にすべきことであるとわかる。
目次
- 第1章 三つの不安
- 第2章 かみ合わない論争
- 第3章 ほんものという理想の源泉
- 第4章 逃れられない地平
- 第5章 承認のニード
- 第6章 主観主義へのすべり坂
- 第7章 闘争は続く
- 第8章 もっと微妙な言語
- 第9章 鉄の檻?
- 第10章 断片化に抗して
「BOOKデータベース」 より