知識革命の系譜学 : 古代オリエントから17世紀科学革命まで
Author(s)
Bibliographic Information
知識革命の系譜学 : 古代オリエントから17世紀科学革命まで
岩波書店, 2004.8
- Title Transcription
-
チシキ カクメイ ノ ケイフガク : コダイ オリエント カラ 17セイキ カガク カクメイ マデ
Available at / 168 libraries
-
No Libraries matched.
- Remove all filters.
Search this Book/Journal
Note
参考文献: p227-234
事項・人名索引: 巻末p1-7
Description and Table of Contents
Description
本書では、古代オリエントから17世紀科学革命へ。壮大な視野をもって、近代科学的認識構造の成立とその背景を捉えようとする。20世紀における知の転回の、哲学的・論理学的意味を照らし出すために。仮説を立て、それを実験によって検証する。近代科学の仮説演繹的推論方法が成り立つための条件とは何だったのか。世界の神話的記述から因果的説明の努力へ、聖俗に二分された秩序を前提とする説明から、地上世界の定量的に安定したシステムの発見へ。アリストテレスによって定式を与えられ、以後二千年にわたって支配することになる正統的知識観の成立と崩壊の過程を、説明概念と論証方法の変容に焦点を合わせて記述する。世俗化、均質な時空観、不確定な未来の解読への指向といった近代知識論の要件が、一つ一つ立ち現れてくる。
Table of Contents
- 序章 技術・知識・科学
- 第1章 未来指向の知—古代メソポタミアの知の系譜
- 第2章 技術とギリシア的知の奇跡—古代エジプトの実用の知と古代ギリシアの自然哲学
- 第3章 過去指向の知—古典期ギリシアの正統的知識観の成立
- 第4章 知の体系化と非正統的知識—ヘレニズム・ローマ時代の「天文学/占星術」「医術/呪術」
- 第5章 知のヴェクトル変換—古典知の崩壊過程 西欧中世から一七世紀へ
- 終章 一七世紀以後
by "BOOK database"