希望をつむぐ学力
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書誌事項
希望をつむぐ学力
(未来への学力と日本の教育, 1)
明石書店, 2005.9
- タイトル読み
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キボウ オ ツムグ ガクリョク
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参考文献あり
内容説明・目次
内容説明
1998年の学習指導要領改訂をきっかけに高まった学力論争は、2004年12月に公表された国際学力調査の結果を受け、新たな段階を迎えています。今、私たちは、学力テストに表れる「学力低下」や学力競争の結果に一喜一憂して、教育のゆくえを見誤ることを厳に戒めなければなりません。真に問われているのは、これからの世界に生きる子ども・若者たちが身につけるべき学力とはどのようなものか—学力ということばそのものから問い直すこと。そして、明らかになった「学力格差」を現在の教育における最も重要な課題としてとらえ、学校や教育のあり方をどのような社会をつくっていくのかという展望にむすびつけて検討し、政策化していくことではないでしょうか。これまでの議論の枠組みを変え、学力論議を新しいステージへ。未来の社会への希望と一人ひとりのしあわせをつなぐ学力論への試みをお届けします。
目次
- 第1章 学力論議の枠組みを変える(学習の主体は子どもたち自身である—「普通」の子どもの生活意識と学習への要求)
- 第2章 学力低下論争はいかに現象したか(語っているのはだれか、語られていないことは何か—学力低下論争とマスコミ・ジャーナリズム;学力テストにかく乱される学校現場と教師の努力—希望をうばわれる子どもたち)
- 第3章 学力調査を読み解く(学力調査に見る日本の子どもたちの学力実態—最近のPISA・TIMSS・文部科学省の調査結果から;学力問題の社会的性格—子ども・若者たちは学校知識のレリバンス回復を求めている)
- 第4章 人生を生きる学力(人生を味わう力をはぐくむ;子ども・親の願いを学力にむすぶ—仲間のなかで学びの世界を広げる子どもたち・学びを支える親のつながり;どんな子どもにもある学ぶ意欲に応え学習の権利を保障する—特別支援教育と障害のある子どもの学力問題)
- 第5章 学力論の新しいステージへ(教育における「力」の脱構築—「自己実現」から「応答可能性」へ;「弱さ」の哲学から語る学力—「強さ」の学力から「弱さ」のリテラシーへ)
「BOOKデータベース」 より