「歌」の精神史
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「歌」の精神史
(中公叢書)
中央公論新社, 2006.8
- Other Title
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歌の精神史
- Title Transcription
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ウタ ノ セイシンシ
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Prefectural University of Hiroshima Library and Academic Information Center
911.02||Y42110007340
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Description and Table of Contents
Description
いま、叙情が危ない。われわれのこころの世界が乾き上がり、砂漠化しているのではないか。叙情を受け容れる器が損傷し、水漏れをおこしているからではないか。叙情とは、万葉以来の生命のリズムのことだ。魂の躍動をうながし、日常の言葉を詩の形に結晶させる泉のことだ。それが枯渇し危機に瀕しているのは、時代が平板な散文世界に埋没してしまっているからである。歌の調べが衰弱し、その固有のリズムを喪失しているからだ。いまこそ、「歌」の精神を取り戻すときではないか。
Table of Contents
- 空を飛ばなくなった歌—美空ひばりと尾崎豊
- 「短歌的抒情」の否定と救済—小野十三郎と折口信夫
- 『サラダ記念日』の衝撃—斎藤美奈子と富岡多惠子
- 浪花節と演歌—朝倉喬司と春野百合子
- 『平家物語』の無常観—小林秀雄、唐木順三、石母田正
- 吉川英治と『平家物語』
- 挽歌の伝統と「北の螢」—古賀政男と阿久悠
- 西行と啄木のざわめく魂
- 道元と白楽天
- 親鸞の「和讃」
- 親鸞和讃と今様歌謡
- 瞽女唄と盲僧琵琶—小林ハルと永田法順
- 西條八十と北原白秋—日本的叙情
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