書誌事項

「歌」の精神史

山折哲雄著

(中公叢書)

中央公論新社, 2006.8

タイトル別名

歌の精神史

タイトル読み

ウタ ノ セイシンシ

大学図書館所蔵 件 / 143

この図書・雑誌をさがす

内容説明・目次

内容説明

いま、叙情が危ない。われわれのこころの世界が乾き上がり、砂漠化しているのではないか。叙情を受け容れる器が損傷し、水漏れをおこしているからではないか。叙情とは、万葉以来の生命のリズムのことだ。魂の躍動をうながし、日常の言葉を詩の形に結晶させる泉のことだ。それが枯渇し危機に瀕しているのは、時代が平板な散文世界に埋没してしまっているからである。歌の調べが衰弱し、その固有のリズムを喪失しているからだ。いまこそ、「歌」の精神を取り戻すときではないか。

目次

  • 空を飛ばなくなった歌—美空ひばりと尾崎豊
  • 「短歌的抒情」の否定と救済—小野十三郎と折口信夫
  • 『サラダ記念日』の衝撃—斎藤美奈子と富岡多惠子
  • 浪花節と演歌—朝倉喬司と春野百合子
  • 『平家物語』の無常観—小林秀雄、唐木順三、石母田正
  • 吉川英治と『平家物語』
  • 挽歌の伝統と「北の螢」—古賀政男と阿久悠
  • 西行と啄木のざわめく魂
  • 道元と白楽天
  • 親鸞の「和讃」
  • 親鸞和讃と今様歌謡
  • 瞽女唄と盲僧琵琶—小林ハルと永田法順
  • 西條八十と北原白秋—日本的叙情

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA78205945
  • ISBN
    • 4120037606
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    220p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
ページトップへ