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思想の中の数学的構造

山下正男著

(ちくま学芸文庫, [ヤ-15-1])

筑摩書房, 2006.11

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シソウ ノ ナカ ノ スウガクテキ コウゾウ

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Note

初版: 現代数学社 1980.9刊

叢書番号はブックジャケットによる

Description and Table of Contents

Description

レヴィ=ストロースが“発見”した親族の基本構造は、まさに現代数学の「群論」そのものであった。それは20世紀の構造主義が、ヨーロッパの正統の流れを、すなわち古代ギリシアにおける思弁と数学の幸福な結合を、現代に“再発見”したことを意味した。そこから見えてくるものは何か。プラトンのイデア数、ライプニッツの予定調和説、カントの認識論、ヘーゲルの解析学/歴史観、ニーチェやオルテガの遠近法主義、フッサールの現象学、さらに、中国周代の易に見る二進法、孟子における階級と関数概念など、精緻な数学的アプローチと該博な知見から生みだされた、ユニークな比較思想史的論考。

Table of Contents

  • 1 構造の学とその応用(かたち、形式、構造;科学思想のキー・ワードとしての外延;人文科学における群論の使用)
  • 2 数学と思想の構造的共通性(数学と哲学における生成の概念;歴史観の数学的モデル;遠近画法と遠近法主義 ほか)
  • 3 数学的構造と社会イメージ(比の思想の社会的背景;比例の思想と階級の思想;関数概念の原初的形態 ほか)

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