Bibliographic Information

憲法9条の思想水脈

山室信一著

(朝日選書, 823)

朝日新聞社, 2007.6

Other Title

憲法9条の思想水脈

Title Transcription

ケンポウ 9ジョウ ノ シソウ スイミャク

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Note

引用・参照・史料文献: p283-287

Description and Table of Contents

Description

戦後日本を60年支えてきた日本国憲法。その改正手続きを定めた国民投票法案が2007年5月、国会で成立した。争点は9条である。人類の歴史のなかで、絶え間なく繰り返されてきた戦争。じつは、それゆえに平和を求める切実な声が途絶えることはなかった。日本でも幕末以降、軍備撤廃を論じ、戦争廃止を訴える思想が現れ、それらが第一次世界大戦後の「すべての戦争の違法化へ」という世界の動きと合流していった。憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。世紀を越え、国境を越え、脈々と流れてきた平和運動や非戦思想の到達点にあり、平和を個人の生存権として主張する画期的な条文なのだ。日本はいま「国益」「同盟強化」の名のもと、戦争を前提とした軍事力均衡(バランス・オブ・パワー)政策が国民を守らなかった19世紀に戻ろうとしているのか。

Table of Contents

  • 第1章 憲法9条の構成と平和主義憲法の基軸
  • 第2章 憲法9条の源流をさぐる—国家と戦争、そして法と平和
  • 第3章 幕末・明治前期における憲法9条の思想水源
  • 第4章 日清・日露戦争と非戦論の奔流
  • 第5章 国際平和への模索—非戦の制度化に向けて
  • 第6章 戦争廃止を求めて—憲法9条にいたる非戦思想
  • 第7章 憲法9条の現れ—湧き出す非戦思想の水脈

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Details

  • NCID
    BA82198683
  • ISBN
    • 9784022599230
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    iii, 289p
  • Size
    19cm
  • Classification
  • Subject Headings
  • Parent Bibliography ID
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