分裂病と他者
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分裂病と他者
(ちくま学芸文庫, キ14-3)
筑摩書房, 2007.8
- タイトル読み
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ブンレツビョウ ト タシャ
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注記
1990年11月弘文堂より刊行
内容説明・目次
内容説明
精神病理から人間存在の本質にいたる思索をさらに深め、分裂病者にとっての「他者」の問題を徹底して掘り下げた木村精神病理学の画期をなす論考。ハイデッガー、西田幾多郎らに加え、デリダ、ラカン、レヴィナスなどの構造主義と正面からわたり合い、自己と他者との関係のありかたを「あいだ=いま」という本質的な項を媒介として見つめ直す。研ぎ澄まされた治療感覚をもって、患者の生き方を知覚し、治癒をめざして真摯な長い対話を重ねる著者の思策と営為。今、「臨床哲学」の地平が開かれる。
目次
- あいだと時間の病理としての分裂病
- 他者の主体性の問題
- 自己と他者
- 家族否認症候群
- 精神医学における現象学の意味
- 直観的現象学と差異の問題—現象学的精神医学の立場から
- 危機と主体
- 離人症における他者
- 内省と自己の病理
- 自己の病理と「絶対の他」
- 現象学的精神病理学と“主体の死”—内因の概念をめぐって
- 境界例における「直接性の病理」
- 離人症と行為的直観
- 分裂病の治療の関して
「BOOKデータベース」 より