「個」からはじめる生命論
著者
書誌事項
「個」からはじめる生命論
(NHKブックス, 1094)
日本放送出版協会, 2007.9
- タイトル別名
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個からはじめる生命論
- タイトル読み
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「コ」カラ ハジメル セイメイロン
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注記
引用・参照文献: p236-242
内容説明・目次
内容説明
選択的中絶や尊厳死など、生の輪郭が揺らぐ中、生命倫理という知/権力は「生命」の範囲を線引きしてきた。本書は抽象化された従来の生命論を超えて、「誰々が生きている」という人称性を伴った事実にこそ生の真髄があると説く。障害者が自己の出生を否定するロングフル・ライフ訴訟や、中絶・脳死問題を題材に、倫理的配慮の対象は誰かを見定め、個を起点に、他者との関係性の中で生きる人間像を描き直す。倫理学の新たな一歩を築く画期的論考。
目次
- 序章 「生命」を問い直す(「かけがえのない生」が揺らぐ時;反・生命の倫理学に向けて)
- 第1章 胎児や脳死者は人と呼べるのか—生命倫理のリミット(「生命」とは何か;胎児とは“誰”のことか;脳死者と胎児の差異)
- 第2章 「生まれない方がよかった」という思想—ロングフル・ライフ訴訟をめぐって(ロングフル・ライフ訴訟とは何か;ロングフル・ライフ訴訟の実例;「生きるに値しない人」は存在するか;「生命」の至上価値を疑う)
- 第3章 私という存在をめぐる不安(存在の「意味」をめぐる不安;存在の「根拠」をめぐる不安;存在の「事実」をめぐる不安;〈非在者の驕り〉を批判する)
- 第4章 「生命」から「新しい人」の方へ(人間はいつから「生命」になったのか;「誕生」の哲学・序説)
「BOOKデータベース」 より